中津川市と恵那市にお住まいの方で、新築をご検討中の方も多くいらっしゃると思います。
新築をお考えの方でネックとなるもののひとつに、シックハウスが挙げられます。
ご家族の健康のために、シックハウス対策はしっておきたいものです。
そこで今回は、新築のシックハウス対策について詳しく解説します。
□シックハウスとは何かをご紹介!
シックハウス症候群について、名前は聞いたことがあるけれど、あまり理解できていない方も多いですよね。
シックハウスとは、家の塗料や建材などに含まれる化学物質や、カビ・ダニなどに反応して体調不良を起こすことを意味します。
原因となる物質が空気中を浮遊し、体に吸い込んだり触れたりすることで症状が発生すると考えられています。
シックハウス症候群の症状は人によって様々ですが、例えば以下のようなものがあります。
・めまいや頭痛
・目の痛みや充血
・吐き気、嘔吐
・肌のかゆみや湿疹
・咳、鼻水、喉の痛み
・アレルギー症状など
これらの症状を総称して「シックハウス症候群」とも言います。
家にいる時間が長い主婦の方やお子様は、特にシックハウス症候群になりやすいです。
産まれてから間もない小さなお子様の場合は化学物質に敏感で、大人の2倍もの化学物質を吸収してしまうと言われています。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭は十分に注意しましょう。
□シックハウスの原因は?
できればシックハウス症候群になるのを防ぎたいですよね。
シックハウス症候群には、いくつかの原因があります。
1つ目は、化学物質によるものです。
家造りには、数え切れないくらいの化学物質が使用されています。
防腐剤や接着剤、塗料などに含まれる化学物質は、常温で気化するため空気中に浮遊しています。
その気化した化学物質を吸い込むことで、シックハウス症候群の原因となります。
家の中に浮遊している化学物質は「揮発性有機化合物」(VOC)と呼ばれています。
厚生労働省が、使用に関して室内濃度の指針を発表している化学物質は13種類あります。
・合成樹脂、接着剤、防腐剤などに使用されている「ホルムアルデヒド」
・接着剤や防腐剤などに使用されている「アセトアルデヒド」
・接着剤、塗料などに使用されている「トルエン」「キシレン」「エチルベンゼン」
・断熱材などに使用されている「スチレン」
・防虫剤、消臭剤などに使用されている「パラジクロロベンゼン」
・灯油、塗料の溶剤に使用されている「テトラデカン」
・しろあり駆除剤に使用されている「クロルピリホス」「フェノブカルブ」
・殺虫剤に使用されている「ダイアジノン」
・塗料、接着剤の加工に使用されている「フタル酸ジ-n-ブチル」「フタル酸ジ-2-エチルヘキシル」
以上が、室内濃度の指針を発表されている化学物質です。
しかし、化学物質の使用は法律で規制されたり指針が決められたりしていますので、ご安心ください。
2つ目は、家の構造です。
昔ながらの住宅は隙間が多く、空気が流れやすい間取りになっています。
高断熱高気密の住宅が省エネ対策として建てられるようになると、室内の空気の流れがとても少なくなりました。
気密性が高い家の構造も、シックハウス症候群の原因として考えられます。
エアコンの使用時に、換気される方は少ないですよね。
家の構造の変化や換気をする機会の減少が、シックハウス症候群の発症に繋がっているとも言えます。
3つ目は、ダニやカビです。
ダニの死骸やフン、カビの胞子は、アレルギーや気管支喘息などを引き起こす原因のひとつですが、それらは、シックハウス症候群を引き起こすとされています。
家の構造が変化し、気密性が高くなった影響により、室内の湿度も高く維持できます。
適度な湿度であれば、風邪やインフルエンザなどの予防にとても効果がありますが、高すぎるとダニやカビが繁殖する原因にもなってしまいます。
目には見えない物質によって体調不良になってしまうのは、とても恐ろしいですね。
□シックハウス対策をご紹介!
ご家族の健康を守るためにも、シックハウス対策はぜひやっていただきたいです。
すでに住んでいる家でシックハウス症候群の症状が見られる場合、最も手軽にできる対策として「換気」が挙げられます。
以前までは、シックハウス症候群の存在や原因、対策などがあまり認知されていませんでした。
しかし原因の化学物質であるホルムアルデヒドの影響が認知されるにつれて意識も高まり、2003年の建築基準法改正時には、新しく建てる住宅に対して24時間換気システムの設置が義務付けられました。
24時間換気システムの性能は、1時間に半分以上室内の空気が入れ替わるよう定められています。
24時間換気システムは、常に稼働させておくことが重要です。
この換気システムを使用してもシックハウス症候群の兆候が見られる場合は、ご自身でもこまめに窓を開けるなどして換気すると良いでしょう。
窓を開ける場合は、出口側の窓を全開にし、入口側の窓を10センチメートル程度開けましょう。
そうすることで風に流れが生まれ、同時に両方を全開にするよりも早く換気できるのでおすすめです。
また、換気以外にも、観葉植物や人工植物を置く方法もあります。
観葉植物は、二酸化炭素とともに有害物質を吸着してくれます。
人工植物は、空気をきれいにする光触媒作用を持っています。
空気を綺麗にしてくれるこれらの植物を使用するのも有効的なのでおすすめですよ。
入浴後は、浴室や洗面台の水滴を拭き取ったり、畳やじゅうたんのホコリはこまめに掃除したり、ぬいぐるみを洗って干したりすることも、対策として有効的です。
水滴を拭き取ることで、部屋の中の湿気が減りカビ対策ができます。
こまめに掃除をすることで、ホコリに含まれるダニを取り除けます。
換気や掃除はご自身でできることなので、意識して生活に取り入れてみましょう。
□まとめ
この記事では、新築のシックハウス対策について詳しく解説しました。
シックハウス症候群についてご理解いただけたかと思います。
ご家族の健康を守り、安心して暮らすためにも、ご紹介した対策をしてみてください。
新築をお考えの方で何かご質問や疑問点等ございましたらお気軽にお問い合わせください