リノベーション工事を通じて住宅の性能を向上させることは、快適性、エネルギー効率、安全性など、多くの面でメリットがあります。
今回は、リノベーション工事で住宅の性能を向上させる方法をいくつかご紹介します。
断熱性の向上
断熱材の追加や交換で、冷暖房効果を向上させ、エネルギーコストを削減します。窓やドア、サッシの断熱性能を高め、外部からの熱の侵入、放出を抑えます。
断熱性能を向上させる事で、エネルギー効率を上げる事は、省エネにつながりCO2排出の削減につながり、光熱費の削減は勿論ですが、生活において何より快適に生活する事が可能となります。そして、断熱性能の向上にかかる、工事費を削減した光熱費で将来的に改修可能となります。
通気性の確保
通気性を持たせた構造へ外壁や屋根変更する事で、湿気の蓄積を防ぎ、室内の環境、建物の耐久性を向上させます。 換気システムの導入で、新鮮な空気を取り入れ、室内の換気を効果的に行いシックハウス対策なども同時行います。おすすめは、熱交換機能の付いた第一種換気です。
換気には、大きく分けて３種類の方法が有ります。
第一種換気
給気、排気共に機械換気でコントロールする方法で、換気量が安定していて、空間に応じた換気の必要量が計画しやすいです。
第二種換気
給気を機械換気で行い排気を自然換気で行う方法と成ります。外からの侵入してくる空気をコントロールできるため、フィルターの設置等で外から汚れた空気の侵入を防ぐことができ、広い空間でもクリーンな環境が保てます。
第三種換気
吸気を自然換気で行い、排気を機械換気で行う方式となります。住宅採用される換気の中でもっとも多いタイプと成ります。室内で発生する匂いや水蒸気などを排気しやすくなります。
給気を自然に任せるため、締め切った状態などでは、排気が滞る事が有ります。
先におすすめした、第一種換気の熱交換機能付きと言うのは、第三種換気に比べコストはかかりますが、換気計画で計算した換気が容易に可能であることと熱交換機能を付加する事で、熱のロスを削減できるためです。
この事は断熱性能の向上と同様に、光熱費削減に大きな効果を発揮します。
省エネ設備の導入
エネルギー効率高いLED照明への切り替えで、電力消費を削減します。そして、高効率の給湯設備への切り替えをおすすめします。
住宅の消費エネルギーの中で上位を占める物の一つに、給湯設備があります。高効率の給湯設備の導入は住宅の性能向上には大きく貢献してくれます。
そして、追加したい設備としては、太陽光パネルです。現在は固定買取制度上の買取価格はかなり下がっていますが、その分設備の導入費用も下がっていますので、条件にもよりますが、多くの場合で採算が取れる試算が出ます。 再生可能エネルギーを活用し、電気料金を削減しましょう。
安全性の向上
玄関をリノベーションする事で、防犯上の性能もかなり向上させることが可能ですし、サッシのペアガラスも防犯上かなり有利に働きます。また防犯カメラやセキュリティシステムの導入で、家のセキュリティを向上させさせる事も可能です。火災警報器の設置で、火災発生時の安全性を確保も可能に成ります。
バリアフリー化
古い住宅はどうしても段差が多く、歳をとるほど住づらくなって来ます。リノベーションの際には、スロープや手すりの設置、床の段差の解消など、高齢者や障がい者が安全に生活できるように改修します。
水回りの性能向上
節水型のトイレやシャワーヘッドの導入で、水の節約と環境への貢献を実現します。最新のキッチン設備の導入で、キッチン廻りの収納量が劇的な増加が可能です、料理や家事の効率を向上もUPさせる事が可能です。
これらの改善策は、リノベーション工事を通じて住宅の性能を向上させ、より快適で持続可能な生活を実現するのに役立ちます。それぞれの家庭のニーズや予算に合わせて、適切な改修計画を立てることが重要です。
